The Second Wave – Final Frontier

メロハー

これぞメロディアス・ハードの真髄──心を揺さぶる旋律の波

■メロディの波が襲いかかる、爽快系メロハーの決定盤

Final Frontierの2ndアルバム『The Second Wave』は、1stアルバム『The First Wave』でも既にその才能を示していた彼らが、さらに磨き抜かれたメロディと構成力で“極上のメロディアス・ハード”を叩きつけてきた、まさにタイトルどおり“第二波”の衝撃だ。

「メロディの洪水」と呼ぶにふさわしい、これでもかというほどのキャッチーな旋律と高揚感。全編を通して、まさに“個人的なツボを突かれまくる”快感に満ちており、当時CDを手にしてから何度も何度もリピートした会心作だ。

■怒涛の展開力

アルバムは表題曲「The Second Wave」で幕を開ける。ここでまず、「彼らが帰ってきた」という安心感に包まれる。前作からの流れをしっかり受け継ぎながら、さらに洗練されたサウンドでリスナーを迎え入れる一曲だ。

続く2曲目「Lydia」では、一気にトップギアへ。甲高く抜けるRob Morattiのボーカルがスピード感あふれるサウンドに乗り、爽快感が全身を駆け巡る。この曲を聴いて“これはすごい作品になる”と確信したリスナーも多いはずだ。

3曲目「Somebody’s Got To Pay The Price」では一転、落ち着いたミドルテンポで哀愁を帯びたメロディを聴かせる構成になっており、テンションを上げすぎない絶妙なブレーキが効いている。ここで感情に深みが増し、アルバム全体に表情が生まれるのだ。

そして中盤以降も楽曲の質は一切落ちない。とくに8曲目「Cinderella In Rags」は、本作におけるバラードの頂点。ロマンティックで切なさを含んだメロディが静かに、しかし力強く胸に迫る名曲だ。

■ボーカルの好みを超越する、楽曲の力

Rob Morattiのハイトーン・ボーカルは、ややクセが強く、リスナーによって好みが分かれるかもしれない。しかし、それすらも気にならなくなるほど、楽曲のメロディと構成が緻密で高品質。逆に言えば、彼の声だからこそこのサウンドが生きているという一面もある。

メロディアス・ハードというジャンルが好きなら、このクオリティには誰もがうなるはずだ。

■終わりに

『The Second Wave』は、1stの延長線上にありながら、あらゆる要素がグレードアップされた、メロディアス・ハードロックの理想形とも言える一枚だ。疾走感、爽快感、哀愁、そして静かなる感動までをも詰め込んだこの作品は、まさに「ツボを突いてくる」アルバム。

派手な話題になったわけではないが、だからこそ“知る人ぞ知る”名盤として語り継がれてほしい。メロディアス・ハードの魅力を再確認したいなら、まずこの作品を手に取ってほしい。

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