Hate Crew Deathroll – Children Of Bodom

メロデス

メロディック・デスメタルの金字塔

初めての衝撃、そして扉が開く

Children Of Bodomの4thアルバム『Hate Crew Deathroll』は、自分にとってメロディック・デスメタルというジャンルの入口となった決定的な1枚だった。過激さや攻撃性だけが先行しがちなデスメタルという音楽に対して、「こんなにもメロディアスで、こんなにも格好いいものなのか」と衝撃を受けたのを今でも覚えている。この作品によって、COBはアンダーグラウンドにとどまっていたメロディック・デスメタルを一躍メジャーな土俵へと押し上げたといえるのではないか。

■強烈なメロディと圧倒的な攻撃性

アルバム全体に一貫して感じるのは、リスナーの感情を激しく揺さぶる扇情的なメロディ。Alexi Laihoのギターとキーボードが高速で絡み合いながらも、決してヘヴィなだけではなく、耳に残るフレーズを次々に叩き込んでくる。曲も粒ぞろいで「これはキラーチューン」と言いたくなる楽曲が複数存在する。全体の完成度は非常に高く、バンドのキャリアの中でも本作を頂点とするファンは少なくないだろう。

■圧倒的なアルバムの幕開け、疾走するタイトル曲

アルバムは「Needled 24/7」で幕を開ける。ミュージックビデオでこの曲に出会ったときの衝撃は忘れがたい。イントロの一音で心を奪われ、まるで疾風のように駆け抜ける演奏と、Alexiの咆哮が全身を貫いた。初めてこのバンドを聴くリスナーへの導入としても、これ以上ない1曲だ。

そしてアルバムタイトル曲「Hate Crew Deathroll」は、静かなイントロから一転して強力なギターリフで爆走する。抑揚のある展開と、緻密な構成で聴きごたえは抜群。

さらには、日本盤限定のボーナストラックとして収録されたRamonesのカバー「Somebody Put Something In My Drink」も、原曲のパンク精神を維持しながらCOBらしいヘヴィネスで再構築された逸品だ。

■印象的なビジュアルと、運命を変えた1枚

赤を基調としたジャケットもまた、本作を象徴する強烈なビジュアルアイコンだ。Children Of Bodomはアルバムごとに配色テーマを設けており、どの作品にも明確なビジュアル的統一感があるが、その中でもこの赤のジャケットはひときわ印象に残る。

このアルバムと出会わなければ、自分は今もなおデスメタルというジャンルに踏み込んでいなかったかもしれない。そう思えるほど、個人的な音楽体験を変えてくれた作品だ。そして同じような体験をしたリスナーは、おそらく少なくないはずである。

■終わりに

『Hate Crew Deathroll』は、Children Of Bodomのキャリアの中でも突出した完成度とインパクトを持つ名盤だ。メロディック・デスメタルというジャンルの真の魅力を詰め込んだ1枚として、そしてリスナーの音楽観を一変させうる「扉」として、今もなお輝きを放ち続けている。

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